海雨にも促されて、病院を出た。 色々あったから、いつもよりは遅い時間だ。 沈みかける太陽の残光を森の端に見て、一瞬だけぞくっとした。 あの色は―― 「真紅」 「ひゃあっ⁉」 背後から声をかけられて、過剰反応してしまった。 「れ、黎?」 「大丈夫か?」 「ちょっとびっくりしちゃって……どうしたの?」 「送る」