「もっともだな。だが、あまり早く接触しても少し厄介でな。
……真紅の存在は妖異に対して秘されている。だが、俺たち小路一派は奴らには有名人だ。
逢うだけで、真紅の存在が知れしまう危険性があった。真紅には内緒に式を護衛につけても、式を妖異に隠せない。怪しむさ。
なんで徒人(ただびと)――普通の人間に式がついている? ってな。だからこのギリギリの時間を選ばせたもらった」
「………」
そう言われてしまえば、真紅に反論出来ることはなかった。
架も同じらしく、黙っている。
「それから、もう一つ。真紅には話しておかなければならないことがある―――」



