「あのさ」 「んー?」 「色々と訊きたいことはあるんだけど」 「訊いてくれていいぞ?」 「……どうやって帰ってるの? てか、どこに帰るの?」 「真紅の家だけど?」 「何で知ってるの?」 「においがする」 「犬か!」 「犬じゃねえけど。ほらまあ、血のにおいとかはよくわかるって。吸血鬼って理由で納得出来んだろ? そんだけだ」 「てきとーだね」 大雑把だった。