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「そっか……ごめんね? そんなことになってるって知らなくて……」
「いや、私も言う気はなかったし……」
真紅を間に置いて、三人が並んで座るという奇妙な形に落ち着いてしまった。
「お前の周囲への態度に問題でもあんじゃねえのか?」
「黎に言われたくない。って言うか黙ってろ」
「………」
この兄弟、あんまり仲がよくない……? のかな……。
架の態度が、一度も見たことないほど荒れている。
架の今までの印象では、これでも真紅の認識だと『荒れている』方なのだ。
「でも、それなら俺がどうにかするよ」
「や、これは私の問題だし」
「でも原因は俺でしょ? 真紅ちゃんが彼氏役に頼ったのが黎なら、ちょうどいい」
「へ?」
意味のわからない真紅だったが、その隣では黎がげんなりと疲れていた。



