BAD & BAD【Ⅰ】








放課後。




私は家に帰ってブレザーを脱ぎ、学ラン姿に着替えた。



今日もばっちりきまってるね、自分。


かっこよすぎて目眩がするよ。



「はぁ~~」


そうやって、自分で自分の気分を盛り上げても、あまり効果はなかった。




昨日、神雷のたまり場を去る時に、師匠に言われちゃったんだ。



『ここに来れる日は、できるだけ顔を出してくれたら嬉しいな!』



師匠の神々しい笑顔を前に、私は反射的に頷いてしまった。


まるで小学生みたいな、あの純粋な瞳でああ言われちゃったら、断れるわけがない。



断れる奴がいたら、顔が見てみたいよ。


どんなに悪党な奴でも、できないだろうさ。



それくらい、師匠は良心の塊でできているような人なんだから!




「仕方ない、行くか……」



髪をひとつにまとめた後、嫌々ながらも洋館へ向かった。