呆れを通り越して脱力したたかやんに、私は首を傾げる。
妄想って言い方はやめてくれる?
これはあくまで、確信に近い推測だから!
「大体、俺フラれてねぇし、告白してねぇし、好きな奴とかいねぇし!!」
「好きな子もいないの?私と一緒だ。そっか、たかやんも心の中で、リア充爆発しろって思ってたんだね!いぇーい、仲間だー!」
「仲間扱いすんな!!」
お互い、寂しい高校生活を送ってるね。
恋がしたいよ。
私を愛してくれる彼氏がほしいよ。
夢見た高校生活が、不良だらけなんてまっぴらだよ!
「それじゃあ、さっき言ってた最悪なことって何なの?」
「そ、それは……」
――キーンコーンカーンコーン。
たかやんの声に合わせて、タイミング悪く2時間目開始のチャイムが鳴り響き、先生が教室にやって来た。
たかやんは私から視線を逸らし、教科書を開いた。
結局、たかやんから「最悪なこと」の詳細は聞けずに、そのまま曖昧にされてしまった。



