「ははっ、最悪」 前回の定期報告とは打って変わって、乾いた冷笑が落ちた。 「神雷に戻るだろうとは予想してたけど、まさか付き合っちゃうとはなぁ」 画面にメールを映したまま、スマホをテーブルの上に投げやりに置いた。 そのテーブルには、幼い頃に幸珀と撮った写真が飾ってある。 「そろそろ動いた方がよさそうだ」 写真に、チュッと口づける。 「愛しい愛しい幸珀、待っててね」