家を取り囲む塀を曲がったところで、何かにつまづいて顔面からズサーッと派手に転んでしまった。



いった!!顔の皮膚が剥がれ落ちたかと思ったわ!!


私を転ばせたのは何!?



八つ当たりでもしてやろうかと振り向いたら、そこには家の前で座っている凛がいた。



「り、凛!?」



なんでここに凛がいるの?

神雷がやばいんじゃないの!?


てか、その長い足を引っ込めてよ!通行の邪魔だ!


転んじゃったじゃんか。すっごく痛かったんですけど。




「お、来た」


「来た、じゃないよ。どうして凛がこんなところにいるの?」


「お前を待ってた」


「どうして私の家を知ってるの!?」


「調べた」




神雷なら、私の住所を調べるくらい朝飯前だろう。


だが、しかし。

プライバシーの侵害だ!個人情報を漁るな!!