パタリ、とクローゼットを閉めた空虚な音が、森閑とした部屋によく響いた。




あいつらがいい奴だとわかり、私が神雷にいる理由もない。



これで、いいんだ。

これで、よかったんだ。



後悔なんかしない。


もし時間が昨日に戻っても、私はまた昨日と同じことをするだろう。





昼食を食べてから、本格的にゲームを始めた。


しかし、昼食後だからか、もしくは昨日夜更かししたせいか、瞼がとろん……と重くなってきた。



「ふはぁぁ」



大きなあくびに抗いながら、プレイしていたアドベンチャーゲームをセーブした。



セーブができたことを確かめた数秒後、倒れるように床に横になった。


頭の中を空っぽにして、目を瞑る。




だんだんと夢の世界に誘われて、“あの日”の幻影が私を支配していった。