BAD & BAD【Ⅰ】






「それで、いつ副総長が登場するの?」


「……お前と話してると、ほんと疲れる」


「ほ、褒められてる?」


「どう捉えたらそうなんだよ!!」




私と話していると、エネルギーを消費するんでしょ?


それくらい、私との対談に熱くなってくれてるんでしょ?


ほーら、褒めてるんじゃん。



てか、疲れるのは勝手だけど、語り出したのはそっちなんだからね?それを忘れないでよ?




「話戻すぞ?――ある日の放課後に、勇気出して『もうやめてくれ』って言ったんだ」


「おぉ、すごいじゃん。頑張ったね」


「でも、それが俺をいじめてた奴らの怒りに触れたらしくて、暴力を振るわれそうになったんだ」



短気な奴らだねぇ。