なんとなく年下な感じはしていたけど、1つ年下だったのか。


私の妹になってほしい!



「こちらこそよろしくね」



ニコッと笑う私に、天使……もとい唄子ちゃんが笑い返す。


お母さんの代わりにハガキを出しに行って正解だったなぁ。




軽い自己紹介を終えると、時刻がちょうど10時半になった。




「それじゃあ、弘也探し始めようか」


「はい!」


「またあとでね、唄子ちゃん」


「はい、またあとで!」




5割増し元気になった唄子ちゃんは、本当に弘也に会いたいらしい。




どうしてそんなに会いたいんだろう。


そういえば、私、唄子ちゃんと弘也の関係性を聞いてなかった。



一応聞いておこうと思った時には、既に唄子ちゃんは歩き出していた。