BAD & BAD【Ⅰ】






「一丁上がり」



気を失った2人を背にして呟く。



外野の声が、大きくなっていく。


結構、人が集まってきたねぇ。



剛の様子はどうかな?

私、手伝った方がいい?



「おりゃああ!」


「ぐあっ」



剛に視線を移すと、最後の1人を投げ飛ばしていた。


あれって、柔道の技!?



剛って柔道できるんだ。意外だ。趣味はナイフ磨きです、って言ってそうなのに。



「俺に勝とうなんざ1ヶ月早ぇんだよ!!」



なんかリアルな期間だね!

どうして1ヶ月にしたの!?


そこはオーバーでもかっこつけて、1億年とか言っておこうよ!




「終わった?」


「ああ、今終わった。そっちは?」


「楽勝~」


「じゃあ、あとは……」