「一丁上がり」
気を失った2人を背にして呟く。
外野の声が、大きくなっていく。
結構、人が集まってきたねぇ。
剛の様子はどうかな?
私、手伝った方がいい?
「おりゃああ!」
「ぐあっ」
剛に視線を移すと、最後の1人を投げ飛ばしていた。
あれって、柔道の技!?
剛って柔道できるんだ。意外だ。趣味はナイフ磨きです、って言ってそうなのに。
「俺に勝とうなんざ1ヶ月早ぇんだよ!!」
なんかリアルな期間だね!
どうして1ヶ月にしたの!?
そこはオーバーでもかっこつけて、1億年とか言っておこうよ!
「終わった?」
「ああ、今終わった。そっちは?」
「楽勝~」
「じゃあ、あとは……」



