……なんて、私の場合のたらればの話を空想しちゃうから、余計に十蔵寺剛は優しくて甘い奴だと思っちゃうのかも。
私からしてみれば、だけどね。
「自惚れて、いいのかな?」
「弘也、嬉しそうだね」
「すんごく嬉しいに、決まってんじゃん!」
「顔面崩壊してる」
「嘘!?」
すぐに手鏡が出てくるあたり、さすがだわ。
弘也のナルシスト感は、いつでもどこでも健在だね。
「皆、自信持っていいと思うよ」
幸珀先生の丁寧な解説のおかげで、皆の雰囲気が心なしか朗らかだ。
けれど、今までの話はあくまで憶測であって、真実ではない。
だからこそ、私達は行動しなくちゃいけないんだ。
「じゃあ、確かめに行こっか」
「は?」
皆のわいわいとした雰囲気を、私の提案がぶった切る。
静まり返った遊戯室に投下されたのは、たかやんの低い声だけだった。



