あ、でも、1人くらいには相談しておいた方がいいかも。


私だけじゃ、この違和感が偽物か本物か判断しかねるし。



相談するとしたら、誰が適任かな。




師匠と真修は、いい意味でも悪い意味でも真っ直ぐだから、いろいろと大ごとにしちゃいそうだなぁ。


凛は、話しても「どうでもいい」とか言いそうだし。


桃太郎は……頼りたくないから却下。


弘也は、チョロいしパシれそうだけど、気分で左右されるからなぁ。




……やっぱり、たかやんが適任だろう。


常識人だし、真面目だし、親友だし!



そうだ。

相談料として、帰りに缶コーヒーを買っていこう。


そしたら、たかやん喜ぶかも。



機嫌がいい分、相談もしやすくなると思うし。


親友孝行できる私ってば天才!




「さあ、2人とも!パトロールをちゃっちゃと終わらせよう!」


「いきなりやる気になって、どうしたの?」


「ふっふっふっ。師匠、よくぞ聞いてくれました。親友が僕のことを待っているんですよ!!」


「親友?誰のこと?あ、妄想?」


「実在してますっ!!」