青春のバカ野郎!私も青春したいんだよ!


どうして私は、ぼっちなんだよ!



……まあ、原因は私にあるんだけども。



それとこれとは別だよ別!!



怒り任せにカバンを地面に叩きつけようかとも思ったのだが、どうでもいいことに体力を消費するのは嫌なのでやめておいた。


うん、私って大人だな。

えらいぞ、自分。




「あれ?もしかして、幸珀?」


「はい?」




俯きながら帰路をたどっていると、不意に前方から声をかけられた。


私・円堂 幸珀【エンドウ コハク】の名前を呼ぶのは、どこの誰?



顔を上げると、そこにいたのは、



「……どちら様?」



金髪の不良でした。