ちょっとは休ませろ!横暴だ!!



「何か言いたそうな顔だな?」


「いいえ、滅相もございません」



さっきお怒りを受けたばっかりだし、たかやんに反抗できるわけがない。



きっと、私達とたかやんの関係をわかりやすく表すなら、調教師と珍獣。


調教師のたかやんが、珍獣の私達を飼い慣らしている。



あぁ、本当によかった。

たかやんみたいな人がいてくれて。


心の底から安堵するよ。



たかやんがいなかったら、今頃無法地帯だったんだろうな。





午後1時ちょうど。


たかやんが、くじが入った箱をテーブルに置いた。



「役割分担すっから、くじ引いてくれ」


「はーい」



すごいな、たかやん。


いつの間に、こんなくじを作ったんだ。

手際良すぎ。