けれど、たかやんの憤怒の色は変わらず。



たかやんの機嫌がさらに悪くなる前に、被告人達……というかこの場にいる全員は一斉に正座をした。


そういう空気だった。


逆らってはいけないと、本能が悟っていた。




「食べ物を粗末にすんのは言語道断。わざとでもそうじゃなくても、こぼしたのならちゃんと拭け。そのまんまにして放置すんじゃねぇ。それと、パーティーが終わったら片付けがあるってことを忘れんじゃねぇ。こういう時、いつも片付けしてやってんのは誰だと思ってんだ!」




たかやんの説教は、3時間にも及んだ。


足がしびれて正座が辛くなっても、何も言えなかった。




ねぇ、たかやん。


私、知らなかったよ。


たかやんって、綺麗好きだったんだね。





迫力のある説教の後、

私達は土下座をして、声を揃えて「すいませんでした」と謝った。