小泉パパの手には、「7」と赤ペンででかでかと記された私の小テストを、空いてる方の手でバシバシ叩いた。



これでおわかりでしょう。

そう、私は、小泉パパ担当の英語の授業で行われた抜き打ちの小テストで、見るも無残な結果を取ってしまい、呼び出しをされた。



小泉パパ、本気で怒ってる。


元神雷幹部の迫力、やばい。




「進級する気あるのか?」


「ある!めっちゃある!むしろ私が一番したいんじゃないかってくらい!」


「なら勉強しろ」


「えー」


「そこは嫌がるなよ!」




それから、延々と小泉パパの説教タイムが続いた。



辛い。

この時間、まじ辛い。誰か助けて、ヘルプミー。




たかやんは、私が引き留めても、なぜか上機嫌で帰って行っちゃったし。


友達を助けようって気持ちはないのか!



しかも今日に限って、桃太郎がたまり場でケーキを作ってる。


今頃、甘いものが大好きな私を差し置いて、皆してケーキ食べてるのかな。



ひどい話だ。