不良撲滅隊?


なんて物騒な響きなんだろう。

怖っ。



それに――。




へんてこな髪型の不良は、肯定するみたいに、相手の顔面を勢いよくぶん殴った。



「任務完了」



ポツリ、独り言を落として。


気絶した不良の首根っこを掴んで引きずりながら、私とは反対方向に進んでいった。




「ふーん」


――NINA、ねぇ。




細い路地に入ったへんてこな髪型の不良に、ニヤリと不敵に笑う。




面白いものを見れたなぁ。


私は下ろしたフードから黒髪を垂らして、鼻歌まじりに家へ向かった。