優しい優しい笑顔なのに、なぜか全然ときめかない。 それどころか、今日昼に見た淳太君の笑顔が忘れられない。 心の底から温かくなるような、陽だまりのような素敵な笑顔だった。 そんなことを考えて、ぶんぶん首を振る。 淳太君は意地悪だ、デートの時間でさえ容赦なくあたしの思考を襲って、淳太君でいっぱいにさせる。 淳太君なんて好きでもなんでもないのに! むしろ嫌いなのに!!