「ちょっと。早く自己紹介してよー」
「あ、ごめん!えーと…淡野芭菜…です」
「芭菜…ね。まぁ1年間よろしく…な」
「うん。こちらこそ」
そう言うと椎梛さん?は私に向けて右手を出してきた。
「…?」
「…なに、ボーッとしてるんだよ。ほら」
「ほらって言われても…何をすればいいの?」
「はぁ?握手だよ。あーくーしゅ!」
「あぁ!握手ね!ごめんごめん!」
そしてグッと強く彼の手を握った。
その手は少し冷たいがどこか温もりを感じた。
「ねぇ。椎梛さん」
「なに?」
「なんて呼べばいいですか?」
「うーん。普通に優汰でいいよー」
「分かったー。優汰」
「おう。芭菜」
そして握手を柔らかくほどいた。その途端…

