泡色涙〜星の数の雫〜

(カンカンカン…)


チョークで文字を書く音が教室内に響いた。


その音は普段なら聞こえない。

理由はクラスがうるさいから。

でも今は違う。皆、優汰の方を向いて真剣な眼差しで見ている…。


そして優汰が自分の名前を書き終わると


「椎梛優汰です。一年間よろしくお願いします」


丁寧に言うと琴山の方を向き


「俺、芭菜の隣でいいですか?」


と驚く事を言った。当然みんなの視線は私へと…


「お、いいぞー。じゃあ相田ー。一番後ろの席へ行けー」


そう指示された相田くんは黙って一人席へと向かって行った。


相田くん。なんかごめんね。


「芭菜。よろしくー」


「よろしく…っていうかなんで私の隣なの?」


「え?隣嫌だった?」


「え…いや、別に嫌とかそーいう訳では…」


なに…!こいつ!涼しい顔でそんな事聞きやがって…

なんか腹立つ…


でもさ、





優汰が隣に来てくれて嬉しいのは何故だろう。