「灯、ちょっと来い…」






ん?どーしたの?








「なぁ本当に参加するのか?」







「うん。参加する。」







「俺さ、お前に参加して欲しくない。」







ぇ…どうして?







「好きな女が怪我をするかも知れないところに連れて行きたくない。」








庵…







「ありがとう。」






「は?」







「心配してくれるのは嬉しいし、私も庵が怪我をするかも知れないところに行って欲しくない。でも、このチームは庵の仲間で私の仲間でもある。だからね、私もチームの役に立ちたい。」







嘘偽りのない私の本心だ。






「…そーだよな…」






「それに!私は鬼姫だよ?」








よかった。いつもの庵に戻った。






「灯、」






「ん?っ…」






チュッ






「灯じゅーでん完了」







ニヤッ






「っ!」






ボッ







い、今庵とキ、キ、キスしちゃったぁぁぁ!!







ファーストキスだったんだよね…





庵でよかった…






「庵ー!灯ー!そろそろいくぞー!」






「は、はーい!」







「あれ?灯、顔赤いやん、どーしたん?」







「な、何でもないよ…」







バ、バレてないよね?






「灯、風見先輩とキスでもしてきたの?」






バ、バレたぁぁぁぁぁ!







クスクス…







和!笑わないでよ…






恥ずかしいんだから…






「行くぞ。」





…庵、かっこいいなぁ。





って!何考えてんだ私!






「灯ちゃんと和はこっちの車ねぇー」






「あ、桜木先輩、ありがとうございます!」







和と桜木先輩仲良いなぁ