灯side





ここは何処?





「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」







誰の声?





「お父さんとお母さんを連れてかないでっ!お願いっ!まってよぉぉぉぉぉ!」





「大丈夫…お母さんとお父さんは…丈夫…」






グサッ!





「お母さん!お父さん!なんで!」







「うるせーガキだな…どーせ…家も…捨てて…」









えっ?な…に…これ?







「いやぁっ!嫌だ!ウッ…ハッ!いやぁぁ!」






ガバァッ!







「ハッ、ハッ、ハッ、なんで…今さら…」









ガラガラ







「お、起きたか。すげー汗だな大丈夫か?」







な…んだ…庵か…







「うん!大丈夫!もしかして庵がここまで運んでくれたの?」







絶対にバレてはいけない…誰にも…






「なぁ、お前…やっぱなんでもねー」







薄々気づいてる…







変に踏み込んでこないのはありがたい。







『えー、これより理事長競技を始めます。参加者しゅーごー!』









「お、そろそろ始まるな…」






「何が?」






「毎年恒例、校内喧嘩大会だ。」







ケンカタイカイ?







なにそれ…





「ちょー出たい!!庵!今すぐ行くよ!」







「お、おぉ、、、」







やなんか久々に喧嘩するなぁ







あ、和もこの競技参加するんだよね?






いやー!燃えてきたぁ!!






「灯〜!大丈夫だったの?!心配したんだからね!」







「あ、ありがとう、大丈夫」







やっぱりいいなぁ。こうやって心配してくれる人がいるのは…






「灯〜!おっそーい!ハーヤークー!」







ふふ






「今行くー!」







あれ?でもなんで天音さんは和がBluecatってこと知ってんの?まぁ後で聞けばいいか
















『これより理事長競技を始めます』








『この競技は手を組んでもよし、1人でもよしという、男女別々の喧嘩大会です!審判はいないので相手が死なない程度にしてください。後、なにがあろうと放送席には危害を加えないでください。』







えー、男女別々なのかぁー






庵の事倒したかったのに…







「灯!この競技、いつもは族に入ってる人が大半なんだけどね、今年は自由参加なんだって!だからね女子の方は例年より人数が多いんだって!」






ほおほおそうですぃたか。






「だからさ、一緒に手組もう?私灯に殴られたくないもぉん!」






確かに、ここに参加する女子全部をぶっ潰すのも悪くない





「もちろん…いいよ(黒笑)」








ビクッ!






「じ、じゃあ…よろ、しく…」






なんでそんなにビビってんの?