Inテント
「お帰りー、灯!速かったよー!」
「ありがとね、次庵と同じ競争だったら絶対勝つ!」
「ね、ねぇ色葉さん?もしかして風見先輩と知り合い?もしそうなら紹介して!」
「嫌よ、そんな下心見え見えな人。それに私は庵と知り合いだけど、親が知り合いなだけだからちょっとしか話したことないから無理。」
ほんとムカつく。
人のこと地味にいじめといて今更庵のこと紹介して?
(黒板消しを入り口に挟んだ人は話しかけて来た人)
バレてないと思ったか、心底馬鹿なんだね…
「な、なによ!自分が仲良いからって調子乗りやがって!」
あー、殴られるのか、、、
あの爪痛そうだな、怪我しないよね、、、?
パシッ!
「いー加減にしろよ?今の話聞いてりゃ明らかにテメーの所為でこうなったんだろーがよ!なのに灯に当たってんじゃねーよ?!失せろクソパンダが!」
えっと…今のって和ちゃん…?
今殴られそうになれば止められたけど、和ちゃんが止めたんですかい?
「覚えてなさいよぉー!」
パンダさん逃げるの早っ!
ザワザワ…
『』…ザワザワの内容
『今のって小松さん?』
『嘘でしょ?あの地味な子が?』
『色葉さんも平然としてたけど…』
『『『あの2人なにもの?!』』』
「灯、ちょっと…」
「いーよ。今空いてるしあの日陰行こっか?」
さてどんな事でしょうか?
調べてもよかったんだけど…話してもらいたいじゃん?
「あのさ、灯はさ、私が助けてもらった時に鬼姫だって言ったじゃない?
私、実は…
Blue cat(ブルーキャット)なんだ。」
まじすか!
なんか仲間に会った感じだわ〜(ホンワカ)
和はうつむいている…
別に嫌ったりしないのに…
「ねー?和?カミングアウトありがとう。私嬉しいよ!そういう話ができる人がいるなんて思ってなかったから!だから和の事嫌いになったりしないから!」
うっ、そんなに捨てられた子犬のような目で見ないでー!
カミングアウトを和だけにさせるのはひどいか、
私も全部バラしてしまおう。
「和は私が鬼姫だって知ってるでしょ?」
「…ぅん。」
「でもこれだけじゃないんだ。私は鬼龍なんだ。」
これ聞かれてたら私終わりだわ…ww
「…!うっそー!?灯だったの?!私ずっと男の子だと思ってたのに!?すっごーい!」
ま、まあね…
「後さ、和はその格好変装?」
「もっちろん!…嫌よあんな目晒すの…」
和は目に何かあったのか…
ピーンポーンパーンポーン
『これよりコスプレ競争を始めますので参加生徒は集合して下さい!集まらないとどうなるかわかってるよね?』
なにこの放送こっわ!
「あ、私の番だちょっと行ってきまーす!」
「和頑張れ!応援してるぞー!」
ちょーっと楽しみが増えた????
「和頑張れー!」
今は和の応援に専念しよう。
ってコスプレって言うけど男子が女物引いたら笑えるよね…
さて、和はどんな格好かな?
…新選組?
あの青い服はそうだよね…ww
『1着は1年S組小松和さん!なんとあの小柄で女の子らしい彼女が1人の男として今!ここに立っています!なんという事でしょう!女子からの歓声が鳴り止みません!』



