In 体育館裏






「連れてきました…」






あらあら、汚らしい顔をした先輩方が沢山いらっしゃいますね…




「ありがとう、アンタもう帰っていいわよ…」






「はい」






和が心配そうにこちらを見てきたから、私は早く行けと目配せした。







「さてと、単刀直入に言うわ


学校から出ていってくださる?
この学校にあなたみたいなブスは要らないのよ…吐き気がするわ。だから…消えて」







「嫌です。」





何であんた達に言われて学校辞めなきゃいけないのよ!






後、アンタらよりはブスじゃないわ!




「なッ!先輩のいうことが聞けないの!?」






「私、人を見下すような人を先輩なんて思ってないので」






「クソッ、あんた達やっておしまい!」






どこかで聞いた事あるような…?







あっ!タ〇ム〇ボ〇だ!





ゾロゾロ…





2、4、6、…わー、48人も良く集めたねー(棒)






「へー、地味子じゃねーか…殺さない程度にいたぶった後にマワシテヤルヨ」





わーやらなきゃやられるってか、ま、返り討ちにしてやんよw




「良くそんな大口叩けますねぇ、では、私から行かせていただきます。」






シュッ




バコッ






「いやー、弱すぎwどんどん行くよ…」





5分後。





「さて、先輩?和のネックレス返してください?もうあなた方にはそれしか生き残る手段がありませんよ?」






「何なのよ!こんなネックレスッ!」





先輩らしき人はネックレスを地面に叩きつけようとした…




「あっ!」





和のネックレス!






パシッ!






「自業自得なのに人の大切なもん投げんなよ」






誰?





「あっ…風見(かざみ)君…ご、ごめんなさい〜!」






風見先輩?





「おい、お前、何もんだ?」





ナニモンダ?





何揉んだ?





あ、何者だ、か、






「色葉 灯です。先程はありがとうございました。」





「灯か、俺は風見 庵(いおり)だ。で、何者だ?」






あー、どうしようかな、あっ!あれを言えばいいんだ!





「1年S組 色葉灯。合気道と、空手やってました。」





これで納得してくれるだろう。





「合気道と空手か、そんな風には見えなかったけどな。」






納得してくれないのぉー





「俺的にはすげー喧嘩慣れしてるように見えたけどそーいう事にしといてやるよ、ネックレス大事なもんなんだろ?次は取られんなよ、じゃーな」





…納得してくれ…た?





ま、いーか、





おっと、和にネックレス返しに行かなきゃ!