冷たい一面があって、クール王子なんて呼ばれてても。 優しいところがあること、ちゃんとわかってるよ。 「大丈夫じゃないよね」 「え?だから大丈夫……わっ!」 「ちょっと来て」 あたしが言い終わる前に、掴まれたあたしの手。 廊下でのあたしたちのやり取りを、その場にいたみんなが見ていて。 恥ずかしいはずなのに、それどころじゃなくて。 佐々木くんの背中を見ながら、あたしは手に伝わる佐々木くんの温かさを感じていた。