終いには、 「……なんかつまんないから、俺先帰るね?」 そう言って、一緒にいた長澤くんはカバンを持って教室を出ていってしまった。 ……ああ、唯一の助け舟だったのに……。 初めて来た教室に、佐々木くんと二人きり。 あたしは、一体どうしたら……? 「……っあ、あの……」 「あいつは誰?」 「え?」 プリントから顔を上げて、佐々木くんがあたしを見る。 その瞳からは、何も読み取れない。 あ、あいつ?あいつって……。