「えっ、もうそんな時間!?ご飯食べてない………」


「早く降りてきたと思ったら椅子に座ってぼーっとしてるからでしょー。もう、はいおにぎり持っていきなさい」


「うわーお母さんありがとう」


「行くぞー」


「行ってきまーす!」


お母さんに渡されたおにぎりを握りしめ、あたしは空くんのあとを追いかける。


再び戻ってきた、空くんとの日常。
空くんはあの彼女と別れてから、新しい彼女はできていないらしい。


あたしが空くんを振ってからは、お互い気まずいかなとか思ったけど全然そんなことはなくて。