「風花のこと、好きだよ。俺と付き合ってほしい」
いつものふわ子呼びじゃなくて、ちゃんと名前を呼んで。あたしのことをまっすぐ見つめる佐々木くん。
「………あたしも、こ、洸太くんが好きです。よろしくお願いします………きゃ!」
あたしもちゃんと気持ちを伝えなきゃ、と振り絞った勇気。
言い終わると同時に優しく抱きしめられた。
洸太くんの腕の中。
心地よい体温と、ほのかに香る洸太くんの匂い。
それからーーー………。
「風花、キスしていい?」
「えっ!?」
突然のキスの許可取りに、あたしは素っ頓狂な声をあげた。

