扉を押すと、カランコロンと鈴が鳴って、途端に紅茶のいい香りがあたし達を包み込む。 あれから佐々木くんが連れてきてくれたのは、小さな隠れ家みたいな、こじんまりとした落ち着いた雰囲気のカフェ。 でも所々に可愛い小物が置かれていたりして、すごく好きな感じ。 「いらっしゃいませ」 入ってすぐ、少し階段を登ると髪をひとつにまとめた、綺麗な女の人が出迎えてくれた。 「いつものとこ、いいですか」 「空いてますよ」 慣れた雰囲気で、佐々木くんは席に向かう。