「……っ、それは……」 チラッと女の子のほうを見て、空くんは口をつぐむ。 そういえば空くんは、女の子を傷つけることができない人だ。 別れて泣かせるのは別として、表面的にノーとは言えない人。 あたしのことはたくさん傷つけておいて、本当にずるい人だな。 聞いたら言うんだろう。 風花は女の子じゃなくて、抱き枕だから。って。 「幼なじみだからって、俺の彼女を傷つけたら許さないよ?」 にっこりと笑う佐々木くんの、瞳は笑っていなくて。 空くんがひるむのがわかった。