12時の鐘で消えた王子様








「礼夢、もしかして心配してくれてる?」




『心配』………………




10年前のあの日のことを思い出す。




「………するに、決まってんじゃん。」




思わず下を向いてします。




「……え?」




次の瞬間、王子の肩を両手で掴んだ。