まだ少しキーンとしてる耳で寧々の言葉を聞き取る。 「何か悩み事でもあるの?」 王子が心配そうに私の顔を覗き込んだ。 ドキッと胸が鳴る。 「だ、大丈夫!2人とも心配しすぎだよ~!」 レンの前で勉強に関係ないことを考えてたなんて言えない…………。 「じゃあ礼夢、この問題」 レンの声が突然聞こえなくなる。