「……………む、れむ、れむ!礼夢!」 寧々の言葉で我に返る。 「な、何?」 「今日、ずっとボーっとしてるけど大丈夫?」 寧々が心配そうな声で言う。 「だ、大丈夫だよ!」 と言いながらも本当は大丈夫ではない。 だって、王子に…… 「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 教室中に私の叫び声が響き渡る。