12時の鐘で消えた王子様








そう言った彼は、何か大事なものを見つけたような目をしていた。




「そうだけど………あ、自己紹介まだだったよね、わた」




……………………………………




何が起きたのか分からなかった。




いきなりバサッという音が聞こえたと思ったら、すぐに暖かい温もりに包まれていた。