12時の鐘で消えた王子様








放課後になって、俺はある場所へと向かう。




昔、礼夢に言った言葉を思い出しながら。




ごめんね、礼夢。




この時俺は、君を試した。




礼夢ならきっと来てくれるだろうと思って。




俺の予想通り、君は来た。




10年大人になった姿で。