彼女が今にも泣き出してしまいそうだったから。 僕は少し考えて言った。 「夕方の5時30分、誰もいない東の空き教室。そこに僕はいるから。また来てくれると嬉しいな。」 「まって!あなたのおなまえは?」 「僕?うーん……」 僕はしばらく考え込んだ。 いろんな呼び名がある場合はどうしたら……?