そんな私に陽菜が声を掛けた。
「紫音ちゃん」
陽菜はいつになく真剣な目をしている。
「流羽くんのところ行ってみたら?」
「え、でも私が行ったら迷惑…」
そう言う私に陽菜は少しため息をついた。
「紫音ちゃんは彼女なんでしょ。彼女だったら相手関係なく最後の修学旅行ぐらい堂々と隣歩いたっていいじゃん!」
その言葉に私は、はっとした。
芸能人としてしか流羽を見れていないことに。
「たとえ迷惑かけることになっても流羽くんは受け止めて何とかしてくれるんじゃないの?それよりもこのぎこちない関係の方がお互い辛いんじゃない?」
「だって流羽くん、紫音ちゃんのために芸能活動やってるんでしょ」

