春輝くんはすごく優しい。 だからみんなに頼られて人気があるんだって分かる。 私も友達になれて良かったな…。 「うん!本当に話して楽になった、ありがとう!」 「ならよかった。ねぇ、これから紫音って呼んでもいい?」 「全然いいよ!」 「ありがとう」 春輝くんと私は顔を合わせて少し微笑み合った。 …でもこの時、教室の外で誰かが話を聞いているなんて私は思いもしなかった。