「そうだよね…よしっ!今日は美味しいご飯作って唸らせる!」
「その笑顔だよ」
「え…?」
私は何のことか分からず、ぽかんとしていた。
「俺、実は1年の時から柊のこと知ってて。笑顔が素敵な女の子だって。だから仲良くなりたいってずっと思ってたんだ。」
春輝くんは時々窓の外を見ながら、私の目をまっすぐ見て話していた。
「だからこうやって仲良くなれて嬉しいんだ。だからこそ俺の前では無理しないで、なんでも話してよ。」
私はすごく胸が熱くなると同時に、2人の間にあった”初めまして”の壁がすっと取れた気がした。

