視線を感じた流羽が振り返った。


「なにニヤニヤしてんだよ。」

「してませーん。」


私はそう言いながらちょっと小走りで流羽の隣に行く。



「そう言えば、流羽。卒業旅行は行けるの?」


「マネージャーにスケジュール調整してもらったから行ける」


「あっ…ふーん」


私は〝やった〟って言いそうになったのをぐっとこらえた。


危うく喜んでるのバレるとこだった!!