それからは毎日がまさに地獄だった。


初めこそは毎日暴れまわり
脱出しようと試みた。


それでもダメで、いつまでたっても出られないと思い知り


なら一刻も早く死にたいって。
そう思うようになった。


なにも食べず飲まずでせいぜい
1週間くらいまでしか生きられないだろう。

だから、この地獄もすぐ終わるはず。


って思ってたのに…


あたしは何故か何日たっても飢死する
ことはなかった。


やっとあたしは自分の体の違和感に気づく。


いくら待っても餓死しないのは何故?


『媛乃は…なにも知らないの!!魔女のことも、力のことも!』


お母さんの言葉を頭の中で再生する。


魔女とはあたしの事なのだろう。
あたしは一体何者なの?


空腹と絶望。


それでも死ねない恐怖。


ついにあたしの中で
ぷつっとなにかが切れた。


布越しに唸り声を上げてのたうち回る。
死にたいのに死ねず、苦痛だけが
あたしを襲った。