ジーンズにはところどころに血のようなものがついている。 「理帆…か…?」 宗一郎が心配そうに話しかける。 『そうね。あなたの知っている理帆ではないかもしれないけど。』 電話で聞いた冷たいあの声が返ってくる。 「その血はどうしたんだよ。」 『血?ああ。私のじゃないから心配しないでいいわ。』 「お前のじゃない?どういう事だよ。」 『あら。どうでもいいじゃない?』 フードをかぶったまま、顔をこっちに向けずに話してくる。