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最初、事件が起きた現場に行くことをためらっていたお母さんだけれど、千夏や大成にまでせがまれた結果、渋々承諾をしてくれた。


美咲がいなくなってから来ていなかった公園内は、どこか寒々しく感じられる。


今の時間帯は子供たちがいてもおかしくないのに、公園には誰の姿もなかった。


美咲の事件のことは周辺住民にも知れ渡っているのだろう。


今公園内にいるのはあたしたちだけだった。


「すぐに帰るわよ」


険しい表情でそう言うお母さんに「わかってる」と返事をして、美咲が座っていたベンチへと向かった。