出合った当初から体が弱いということは知っていたけれど、それは日に日に悪化しているようだった。


彼女は会社に来る日数が減り、会っても笑う事が少なくなった。


少し歩いただけでも息切れをするようになり、本格的に動けなくなってきていたのだ。


そんな頃、ボクは決意をして彼女を自分のアパートへ連れて来たんだ。


美咲の命がいつまで持つのか、ボクは知らない。


だからこそ、一緒にいる時間を少しでも長く感じていたいと思ったんだ。