じゃあ、とりあえず僕の友達に挨拶させなきゃね!


「ほら、挨拶して?」

『え…でも…』


もじもじもじもじ。
僕を上目遣いに見上げて、不安そうに眉を寄せる。

そして、顔も僕の腕に擦り寄せて隠してしまった。


ほんと、僕がいないと駄目なんだから…


「折角、新しく学校でできた友達をお前に紹介してあげようとしてるのに」

隠れないでよ。って小突くと、

ひょっこり、顔を覗かせて


『相沢 翔太です』


小さな声で呟いた。