これは…一体どういう状況なのだろう…。
私は、キョロキョロと、葵ちゃんと万里くんを交互に見つめ、ソッと心の中でため息をついた。
私がトイレから戻ってみると葵ちゃんと万里くんの姿が見えなくて。
健吾くんに尋ねると、どうやら二人でドリンクバーを取りに行ったらしいと、聞いた。
おぉ!葵ちゃん…積極的だ!
感心したのもつかの間、入れ違いで葵ちゃんたちが戻って来る。
私は、先ほどの葵ちゃんどの約束を守るため、わざわざ席を開けて待っていたのだけれど…。
「ほら、結茉ちゃん。万里くんの隣でしょ?席開けてあげてね」
…!?
彼女の口からそんな言葉が飛び出たのだ。
結局、最初の席順と同じ状態に落ち着いたのだけれど…葵ちゃんの変わり身の早さには、ただただ言葉を失うしかなくて…。
本当に…ドリンクバーを取りに行った数分間に何があったのだろうか。