せっかくの機会だし、これを逃したらきっと話す機会も限られてくるし、頑張らないとな。
……と、そんな気持ちで望んだ今回の合コン。もとい、俺にとっては、結茉ちゃんとの親睦会。
今回、参加してくれた男子メンバー(あんまり協力を頼みたくなかったヤツもいるが)には、事前に結茉ちゃんのことを話していた。
ただ、予想外だったのが…
「ねぇ、万里くんって好きな食べ物何??葵はね、イチゴ好きなんだけど。あ!よかったら今度一緒にご飯食べに行かない??」
今、隣から話しかけてくる彼女。
木下葵ちゃん。
フワフワ系は、天然なのか計算なのか…。
俺は、おそらく後者だと思うけど。
男子からいかにも、人気がありそうなタイプの女の子。
「あ!万里くん飲み物なくなったね。ドリンクバー何かとってこようか?」
など、ことあるごとに葵ちゃんは、俺に話しかけてくる。
せっかく、結茉ちゃんと隣になったというのに、トイレに行って席をたってから直ぐ様彼女が隣を陣取ってきた。