「じゃあ、次は、広田な」
健吾くんに指名された広田くんは、眼鏡をかけた少し大人しそうな雰囲気の男の子だった。
「広田雄也です。部活は、入ってませんが、生徒会で会計してます。よろしく」
控えめにそれだけ、告げると彼は柔らかく微笑む。
続いて
「じゃ、次は俺ね。長谷部恭介です。部活は、健吾と同じサッカー部。趣味はスマホゲームかな」
と、元気よく自己紹介する男の子。
その顔を見て、私は驚いた。
あの人…さっき、バスに乗ってた人だよね
「へぇ。長谷部くん、スマホゲーム好きなの?私も最近色々、やってるんだ。あ、私は山口千花です。よろしくね」
ゲーム好きの千花ちゃんが彼の言葉に反応した。
千花ちゃんは、恋愛ものから音ゲー、アクション、ホラーに至るまで幅広いジャンルをこなす。
…千花ちゃんと長谷部くん話し合いそうだな。
先程のスマホゲームをする彼の手さばきを思い出し、私は、そんなことを考えていた。



